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遺産相続で兄弟が不公平を感じてトラブルになったらどうする?

普段は仲のいい兄弟間であっても、いざ相続の場面になってみると、不公平感からトラブルになってしまうことも多くあります。

親族間の争いはなかなか収まりがつかないことも多く、精神的にも厄介なものであるといえます。

 

この記事では、遺産相続で兄弟が不公平を感じてトラブルになったらどうするかについて解説していきます。

 

遺産相続における兄弟トラブルの種類と対策

兄弟間では、法定相続分に従うと均等に遺産が分配されます。

もっとも、被相続人からの贈与や遺言などによって実際には均等な分配が起きない場合も少なくありません。

そのほかの理由から不公平感が発生することもあります。

以下、遺産相続で兄弟が不公平を感じてトラブルになる場合にはどのようなものがあるのか、対策とともに解説していきます。

 

  • 生前贈与や遺言の内容によるトラブル

兄弟の不公平感によるトラブルでもっとも代表的なものが、生前贈与や遺言の内容によるトラブルです。

 

生前贈与や遺言などによって、兄弟の片方にだけ多くの財産が分配されていた場合や、どちらかが親から多くの学費や生活費を出してもらっていた場合、子どもの養育費について親から支援があったような場合には、分配された財産が不公平になってしまいます。

このような場合、トラブルが発生しやすいです。

 

トラブルの対策としては、生前贈与や遺言を行う際に、被相続人がそのような分配方法を選んだ理由を兄弟によく説明しておくことが考えられます。

もっとも、生前贈与や遺言の内容で片方の遺留分が侵害されてしまうような場合には、遺留分侵害額請求権が行使され、兄弟間で争いが起こる可能性が高いです。

したがって、そもそも遺留分を侵害するような贈与・遺言をしないことが重要になります。

また、あらかじめ同意を得て片方の兄弟に遺留分を放棄してもらっておくことも考えられますが、当該兄弟が放棄に同意してくれるかは不確定なところです。

 

●財産が不動産のみであることによるトラブル

財産が不動産しかない場合には、その不動産をどちらか一人が相続するということになったとき大きな問題になります。

 

このような場合、被相続人が遺言を作成しておくことが一番の対策になります。

また、生命保険金をかけておき、不動産を相続した方がしていない方に代償金として保険金相当額を支払うという手もあります。

 

●寄与度の違いによるトラブル

兄弟間で親の介護や世話などについて、差が生じているような場合には、その親を相続する際にトラブルが起こりやすいです。

片方のみが世話をしていたようなケースはもちろん、片方は普段の世話をしてもう片方は旅行や外食に連れて行っていたようなケースでは、具体的な寄与度が算出しづらく問題となります。

一般に、より多くの寄与をしたと考えている側が、より多くの遺産をもらいたいと考え、トラブルの種になります。

 

このような場合、お互いがどれだけ親の世話に寄与をしたか、兄弟間で話し合うことが重要です。

兄弟姉妹同士でこれまで行ってきたことを伝え合い、互いの意見や思いを理解し合うことが求められます。

また、生前の親にあらかじめ、どのような世話を行ってもらったか、それを遺産分割にどのように反映するかを、遺言などの形で書面に残しておいてもらうことも不公平感の払拭には有効といえます。

トラブルが起こってしまったら

実際にトラブルが起こってしまった場合には、まず、話し合いを行うことが重要になります。

もしも話し合いが難しい場合は、第三者の仲介者を交えることも検討しましょう。

公正な立場でトラブル解決に取り組むことができる仲介者として、専門家である弁護士が挙げられます。

さらに、家庭裁判所の力を借りて、調停や審判などの手続きを行うことも、第三者立会のもとで行う話し合いを実現させる手段として重要です。

相続トラブルについては今西法律事務所までご相談ください

遺産相続が不平等な内容であった場合にはどうしても揉めやすいですが、被相続人があらかじめ対策を打っておいたり、相続人間できちんと話し合いを行ったりすることで、トラブルが起こるのを避けることが可能です。

もしも兄弟間で遺産相続に関するトラブルが勃発してしまったという場合には、専門家である弁護士への相談をおすすめします。

 

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